地元であるがゆえに近くにあるのに行ったことがない場所、知っているつもりの事柄も依頼があると確かめたり深めたりするので、こちらの知識も広がって行きます【インタビュー】【ロコインタビュー】

自己紹介をお願いします

イタリアのヴェネツィアに住み始めてもうすぐ14年目のレイコです。

当初は迷路のようなヴェネツィアの道を地元人の夫に教わって歩いていましたが、今では抜け道や近道などを使い分けながら、自然なリズムで歩けるようになりました。数ある道や路地たちと顔見知りになると、街が自分に溶け込んできてくれます。これはどの街でもそうだと思いますが、ヴェネツィアには他の都市との決定的な違いがあります。それは乗用車やトラックやバイクなどの車両が一台もない、世界で唯一の都市であることです。千年以上前も現在でも、人間のための人間サイズの道であり、中には傘を広げるのがやっとの幅の路地もありますし、常に観光客であふれているため、人の「渋滞」が起こったりする箇所もあります。それでも車の存在しないヴェネツィアを闊歩するのは、他の都市とは比類のない自由さがあると、実感しながら暮らしています。

Travelocoを使い始めたきっかけを教えてください

日頃からヴェネツィアを訪れる人たちの、ガイドブックにあるだけの表面的なことしか知らずに帰るのは、本当にもったいないと思っていました。この街は小さな面積の中に宝石箱のように見るべきものが詰まっていて、ゴンドラや仮面だけではない、芸術的歴史的に大変奥の深い街であると、住めば住むほど感じていたからです。細々とブログでヴェネツィアの街を紹介していましたが、それにも限界がありました。

そんな時Travelocoを知り、躊躇なくすぐに応募しました。海外にいると日本人の真面目さや正直さを改めて感じたり、誇りに思う事が多々あります。日本人が日本人にサポートする、それも個々の要望に合わせたいわばオーダーメイドのサービスが出来ると思ったからです。

Travelocoを使ってみてどうですか?

サイト運営側からは、質問等にもすぐに答えて頂けますし、仕組みも分かり易いです。さまざまな種類の要望や依頼があり、個人がそれぞれの希望に合わせて旅をアレンジしていく時代なのだと実感します。

実際にユーザーにサービスの提供をしてどうでしたか?

出会いが嬉しく楽しいです。事前に何度もメッセージでやりとりをしている間に、実際に会うのが本当に楽しみになります。地元であるがゆえに近くにあるのに行ったことがない場所、知っているつもりの事柄も依頼があると確かめたり深めたりするので、こちらの知識も広がって行きます。

今、海外在住ロコとして参加を考えている人に一言おねがいします

大人になってから習得した外国語は母国語を超えることはないと言います。海外在住も長く言葉による日常の不便はほとんどなくても、日本語で話す自由さには比べられません。日本語で日本の人にわが街を案内したりサポートしていると、自分の街が前よりももっと輝いて見えてきます。

2015年11月24日イタリア情報ベネチア情報